地曳いく子さんの著書に沿って自分のワードローブを振り返るシリーズです。
chapter2ではムダ服を増やすのにつながっているおしゃれの罠について書かれています。
ムダ服を増やす、さまざまな罠
毎日のコーディネイトのバリエーションを増やすことにこだわっていると似合わないアイテムに手を出したりして自分で自分のおしゃれ平均値を下げることになってしまう。そういう余計な服を省いて、本当に良い服とだけ付き合うようにすれば、日々のおしゃれ度は高めで安定するし、自分が今何を持っているのか、どんな好みによっているかも把握しやすくなって、新たなムダ買いを防げるとのこと。
1. 「なんでも着こなせる=おしゃれ」という罠
無理な服には手を出さず、自分の得意分野だけで勝負すればいい。
パンツが得意なら、ずっとパンツでOK。
Vネックが得意なら、引き出しの中が全部VネックになってもOK。
それがあなたのスタイルです。
「〇〇しか似合わない」という人がいますが、似合うものがあるだけで上等だとのこと。
素敵に着られる得意分野があるのはファッションにおける大きな成功と書かれています。
これも私にとっては耳が痛い話。会社用にはスカートx枚、シャツ、パンツ、ニットx枚があれば1週間のコーディネイトはOKみたいに教えてくれている本もたくさん出ていて、その通りに揃えてみようとしたこともあるんです。そのときにシャツを探し回ったのですがどうしても似合うと思える白シャツが見つからず、それでもとにかく揃えなきゃ(なんでそこまでして揃えようと思ったのか今となっては自分が不思議ですが)と思い、ネットで最安と思われる白シャツを買ったこともあります。
この白シャツは最安とはいえレビューを確認したり慎重に検討したつもりだったのですが、1度しか着ないで終わりました。
私には中学生の制服のシャツのような白さなのが似合わないうえに、下着が透けるので会社用にも微妙。さらに極めつけは、よく考えたらプライベートで白シャツを好んで着ようと思わないってこと。やはり、そもそも好みじゃないアイテムは取り入れる必要はないですよね。
だいたい、今更ですが、「安いから買う」=安くなかったら買わない ってことですもんね。似合うとか本当に必要とかほしいなら安くなくても買うと思うんです。やっぱり、値段ありきで買う買わないを決めるのは結局ムダ遣いになると思いました。
2. 「おしゃれなものを持っている=おしゃれ」という罠
「おしゃれな人」と「おしゃれが好きな人」は違っていて、似合っているかどうか関係なくブランド物やトレンド物が大好きな人は「おしゃれが好きな人」「おしゃれにお金を使うのが好きな人」で、おしゃれなものを着たり持ったりするのが好きという人なので、それはその人の生き方なので問題はない。
けれど、「他人から見ておしゃれ」を目指すなら、「ものを持つ」ことそのものが目的にならないように注意。
これも耳が痛いフレーズなんですが、私の買い物欲って所有欲に近いものがあるなと感じていて、必要だからとか自分を素敵に見せてくれるとかではなく、モノに恋しちゃう=自分のものにしたいっていう気持ちが買い物の動機になることが多いんです。なので買ったら目的を果たしたことになるので使わないで保管しているものや箪笥の肥やしになっているものが多くなってしまっていました。
おしゃれ勝者になるための堅実な作戦として筆者は
「得点を稼ぐ前に、減点を防ぐ」
と言っています。
3. 「流行を取り入れている=おしゃれ」という罠
時代にシンクロして生きるには流行を積極的に取り入れたいものだが、トレンド色が強いほど鮮明でかっこよく見える分、賞味期限が短くなるので、買ったら短期間で使い倒すのがコツ。
現代は流行の数が多くサイクルが短いため、自分に合う流行を選んで取り入れればよい。似合わないと思うものには無理に手を出す必要はない。
4. 「若い人の服=おしゃれ」という罠
リアルな時代と自分にぴったりフィットした服を着ているかっこいい大人を目指す。
若い時の服やメイクで立ち止まったままなのは「化石」状態とのこと。(たまにこういう人いますよね)
今の自分を受け入れたうえで、今の自分に合った、今の空気を体現している「今の服」を着続けること。それが、若い気持ちを持ち続得るということであり、「若さ」なのです。
服のサイズが変わらないので若い時の服をそのまま着てしまっている人は注意とも書いています。
周りの人を気を付けて観察していると、年代と服装が合っていないのかなと思う人って案外います。おかしなものを着ているわけではないのですが、「なんか変」とか「なんかよくわからないけど似合ってない」という印象を受けます。
私は数年前にこんまり断捨離をしたときに昔からため込んでいた服を大処分したので、昔の服を着ることはないのですが、若い時のままの服の選び方をしてしまう可能性はあるので、リアルな時代と自分にフィットした服を着ているカッコいい大人でいることを心に留めておきたいと思います。